販売は鳥居薬品が担当
東レ株式会社は、そう痒症改善剤「レミッチカプセル2.5μg」について、国内における効能追加承認を取得したと発表した。
同剤は、同社が製造販売承認を取得し、鳥居薬品株式会社が日本国内において血液透析患者におけるそう痒症改善剤として販売している薬剤。新適応症は、「慢性肝疾患患者におけるそう痒症の改善(既存治療で効果不十分な場合に限る)」。
有効な薬が望まれていた慢性肝疾患の痒み
「レミッチカプセル2.5μg」は、東レが創製した世界初の選択的オピオイドκ(カッパ)受容体作動薬。
同剤は、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などとは異なるメカニズムで痒みを抑える。そのため、既存薬では効果が発揮されにくい痒みに対しても有効性を示すと期待され開発された経緯を持つ。
慢性肝疾患患者は、皮膚局所での炎症などを伴わない場合でも、全身に強い痒みが生じる。この痒みは、はっきりとした原因がまだわかっていません。そのため従来の治療薬では十分に抑えられず、有効な薬剤の開発が望まれていた。
医薬情報提供活動は大日本住友製薬が担当
今回「レミッチカプセル2.5μg」は、「慢性肝疾患患者におけるそう痒症の改善」について効能追加が承認された。
この新適応症を対象とした医療機関への医薬情報提供活動については、同剤は販売している鳥居薬品と大日本住友製薬株式会社が締結したプロモーション契約に基づき、大日本住友製薬が行う。

そう痒症改善剤「レミッチカプセル2.5μg」の国内における効能追加承認取得に関するお知らせ - 東レ株式会社
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