COPD、すなわち慢性閉塞性肺疾患
杏林製薬株式会社は、COPD(慢性閉塞性肺疾患)治療剤「エクリラ40μg ジェヌエア30吸入用」を、5月20日に発売した。
同社は、キョーリン製薬ホールディングス株式会社の子会社。同剤は、本年3月に厚生労働省から製造販売承認を取得していた。
国内患者数が増加しているCOPD
COPDは、タバコ煙を主とする有害物質を長期に暴露することで生じる、肺の炎症性疾患。進行性の気流閉塞を呈し、症状として労作時の息切れと慢性の咳、痰を特徴とする。
近年、日本国内において患者数の増加が指摘されており、推定される患者数は500 万人以上ともいわれる。死亡者も年間16000人以上におよぶため、厚生労働省が取り組む「健康日本 21」においても対応が重要な課題とされていた。
操作が簡単、終日呼吸機能とQOLを改善
「エクリラ400g ジェヌエア30吸入用」は、操作性に優れた新規のドライパウダー吸入器「ジェヌエア」を採用したCOPD治療剤。
同剤は、1日2回の投与で終日呼吸機能とQOLを改善し、増悪を抑制。また、血中で活性のない代謝物を速やかに分解する。操作が簡単であり、正しく吸入できたことを確認できることも、大きな特徴だ。
杏林製薬今後も、COPD患者の治療に一層貢献するとしている。

COPD 治療剤「エクリラジェヌエア」の新発売について - キョーリン製薬ホールディングス株式会社
http://www.kyorin-gr.co.jp/news/