国内の承認が切望されていた
グラクソ・スミスクライン株式会社は、5月25日、ポリペプチド系抗生物質製剤「オルドレブ点滴静注用150mg」(以下「オルドレブ」)を発売した。
同剤は、多剤耐性緑膿菌由来感染症に対する治療薬。緑膿菌を中心としたグラム陰性菌の薬剤耐性化に対する治療の選択肢として、国内の承認が切望されていたという。
「最後の選択肢」と位置づけられた
「オルドレブ」は、厚生労働省の未承認薬・適応外薬検討会議において「医療上の必要性が高い」と評価されたことを踏まえ、開発された経緯を持つ。国内外のガイドラインにおいては、他系統の抗菌薬の効果が認められない緑膿菌感染症に対する治療薬の「最後の選択肢」と位置づけられている。
同剤の承認に際しては、製造販売後も一定数の症例が集積するまでは、全症例に使用成績調査を実施することが承認条件として課せられた。また、保健衛生上の観点から厚生労働省より通知が出されるなど、その使用においては十分な管理が求められている。
適正使用の推進と徹底を図る
同社は「オルドレブ」について、適正使用が極めて重要である薬剤であることを踏まえ、適正使用の推進と徹底を図ると共に、市販後の情報収集および医療機関への情報提供に鋭意努めるとしている。
また、既存の薬剤では効果が期待できない感染症の新たな治療の選択肢として、同剤が寄与できることを期待しているという。

ポリペプチド系抗生物質製剤「オルドレブ点滴静注用150mg」を新発売 - グラクソ・スミスクライン株式会社
http://glaxosmithkline.co.jp/press/press/2015