両社の合意により終了
株式会社アールテック・ウエノは、5月6日、米Sucampo AG(以下「SAG社」)と締結していた「ウノプロストン」に関する全てのライセンス契約を、両社の合意により終了したと発表した。
今回の契約終了は、SAG社の親会社であるSucampo Pharmaceuticals, Incの事業方針の変更に伴うものだという。
障がいされた細胞や組織を正常な状態に
「プロストン」は、アールテック・ウエノの創業者である上野隆司博士が1980年代初めに発明した、機能性脂肪酸の一群。医薬品として局所的に有効な生理作用を有しつつも、プロスタグランジンが本来持つ全身副作用をほぼ分離した化合物。
1994年には、世界初の「プロストン」医薬品として「レスキュラ点眼液 0.12%」が販売承認を取得。同剤は、「ウノプロストン」の薬理作用であるBKチャネル開口作用により、障がいされた細胞や組織を正常な状態に戻す作用を有している。
アールテック・ウエノに返還
アールテック・ウエノは、後のSAG社との間で、「レスキュラ点眼液」の米国およびカナダにおけるライセンス契約を、平成21年に締結。また平成23年には、「ウノプロストン」の日本・中国・台湾・韓国および米国およびカナダ以外の北米におけるライセンス契約を締結していた。
今回の契約終了を以って、SAG社に許諾していた「ウノプロストン」に関する権利は、アールテック・ウエノに返還される。

ウノプロストンに関するライセンス契約終了のお知らせ - DreamNews
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