難治性急性骨髄性白血病など進行性血液がんの患者を対象に
2015年4月22日、米国のストラテジア製薬(旧ボストン・ストラテジクス社)は、進行血液がんの患者を対象とした新規制がん剤「E6201」の第1相及び前期第2相臨床試験を開始したことを明らかにした。
「E6201」はエーザイ株式会社が開発し、同社と独占的導入開発契約を締結している。
対象となる患者には再発性急性骨髄性白血病、難治性急性骨髄性白血病(AML)、高リスク骨髄異形成症候群(MDS)、慢性骨髄単球性白血病(CMML)の患者が含まれる。
同社はテキサス州立大学・MDアンダーソンがんセンターと戦略的提携契約を締結し、そこで同剤の安全性と初期的な効果を証明するためこれらの臨床試験を実施するという。
FLT3阻害剤療法が効かないAML患者に効果の可能性
「E6201」は、Fms様チロシンキナーゼ-3受容体(FLT-3)とマイトジェン活性化プロテインキナーゼ(MEK)の二重阻害剤だ。FLT3遺伝子の遺伝子内縦列重複陽性(ITD)またはD835変異のどちらも阻害する働きが確認されている。
これにより、これまでFLT3阻害剤を含む既存の治療が効かなかった進行性血液がん患者に対しても、長期にわたる奏効が期待されている。

ストラテジア製薬 プレスリリース
http://www.businesswire.com/news/home/20150422005260/