第67回米国神経学会で発表
メディシノバは24日、MN-166の進行型多発性硬化症患者を対象としたフェーズ2b臨床試験について、治験責任医師から内容の発表があったとした。
4月6日時点での登録患者数は228名で、予定登録患者数の90%強の登録が完了している。年齢や性別、人種、疾患に関する基本データが、ワシントンDCで開催された第67回米国神経学会において発表された。
MN-166の有する作用が神経変性疾患などの治療に
MN-166(イブジラスト)は喘息および脳梗塞発作後の症状の治療薬として、日本と韓国ではすでに25年以上使用されている。MN-166をメディシノバは再発寛解型多発性硬化症を適応とする治療薬候補としてキョーリン製薬からライセンス導入し、進行型多発性硬化症および神経症状についての知的所有権を取得した。
前臨床試験、臨床試験においてMN-166が抗神経炎症作用および神経保護作用を有することが確認されており、これらの作用が進行型多発性硬化症やALSといった神経変性疾患、各種依存症、慢性神経因性疼痛の治療に効果を有すると考えられる。
MN-166の安全性と認容性、有効性を評価
MN-166の進行型多発性硬化症患者を対象としたフェーズ2b臨床試験は、米国全土28か所の臨床施設で実施される。無作為に振り分けられた一次進行型または二次進行型多発性硬化症患者に対し1日2回、MN-166、あるいはプラセボを投与。MN-166の安全性と認容性、有効性を評価する。

メディシノバ プレスリリース
http://www.medicinova.jp/pdf/irnews/04242015_1.pdf