目視で判断が可能
株式会社三和化学研究所は、糖尿病腎症の診断ができる体外診断用医薬品「U-テストビジュアル2AC」を4月7日から発売した。
腎臓に障害や機能低下時に尿中に出てくる「尿中アルブミン」と、腎臓でろ過後、尿中のエネルギーの老廃物である「尿中クレアチニン」の色調を目視で判定することで、早期発見が可能となった。
尿に浸し60秒
「U-テストビジュアル2AC」は、尿に浸すだけの試験紙タイプで、尿中アルブミンと尿中クレアチニン比を60秒と短時間で目視判定ができる。最小検出感度は、アルブミン10mg/L、クレアチニン10mg/dLとなっているため、少量の尿でも検査が可能。
1箱25枚で、11,500円(税別)と高価だが、糖尿病腎症の早期発見ができ、重症化する前に治療ができるため効果が期待できる。糖尿病腎症は、自覚症状が少ないため、発見が遅れ、透析を受ける患者が増加している。
糖尿病腎症で透析
糖尿病腎症は、糖尿病により腎臓で尿を作れなくなる。そのため、尿を外に出すため、透析を受ける必要がある。
日本透析医学会のデータによると、慢性透析患者の30万人のうち4割以上が、糖尿病腎症患者となっている。透析を受けるとなると、週3日ほど病院に通い、体内にたまった尿を抜き取る治療が必要となる。
透析を避けるためにも糖尿病腎症の早期発見、早い段階での治療が必要となり、今回発売の「U-テストビジュアル2AC」は、短時間で検査ができるため、早期発見が期待できる。
(画像はプレスリリースより)

株式会社三和化学研究所 プレスリリース
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