多くの自動分析装置で使えるよう
アークレイ株式会社は、体外診断用医薬品「サンクHbA1c」の少量包装タイプを追加発売する。
同製品は、酵素法を用いてHbA1cの値を測定する自動分析装置用試薬。少量包装タイプは、多くの自動分析装置に使用できるよう、発売するという。
糖尿病の重要検査項目、HbA1c
HbA1cは、赤血球中のヘモグロビンとブドウ糖が結びついて生成される。そのため、過去1~2ヵ月の平均血糖値を反映するマーカーとされ、糖尿病診断や治療において重要な検査項目と位置づけられている。
「サンクHbA1c」は、そのHbA1cの値を高精度かつ簡便に測定するもの。酵素法を用いた自動分析装置用の試薬であり、2007年5月の発売より汎用装置を用いた大量検体測定に活用されている。
糖尿病検査の現場では現在、血糖の測定に加えて、HbA1cの即時検査に対するニーズが高まっているという。今回の「サンクHbA1c」少量包装タイプの追加発売は、そのような状況に応えるもの。
手間を省き、異物混入リスクも低減
「サンクHbA1c」の従来仕様では、測定時に医療関係者が試薬ボトルより必要量を移し替え使う必要があった。しかし少量包装では、この手間を省くことができる。また、移し替えが不要となることで、異物・雑菌の混入リスクも低減されるとしている。
同社は今後も、使いやすさを追求した製品開発に努め、糖尿病医療の現場をサポートするとしている。

糖尿病検査の効率化に貢献~酵素法によるHbA1c測定試薬に新ラインナップ~ - アークレイ株式会社
http://www.arkray.co.jp/press/press/2015