国内製造販売承認を取得
ジャパンワクチン株式会社は、小児用肺炎球菌結合型ワクチン「シンフロリックス水性懸濁筋注」について国内製造販売承認を取得したと発表した。
承認された適応は、肺炎球菌による侵襲性感染症および肺炎の予防。同ワクチンは、同社が初めて製造販売承認を取得した製品となった。
望まれていたワクチンによる予防
肺炎球菌によって引き起こされる小児の疾患は、髄膜炎や菌血症などの侵襲性肺炎球菌感染症が代表的だ。しかし、肺炎もまた肺炎球菌が原因で起こる重篤な感染症であり、日本においては小児の病気による死亡原因の第4位となっている。そのため、ワクチンによる予防が望まれていた。
同ワクチンは、GlaxoSmithKline社により開発された、新しいタイプの小児用肺炎球菌結合型ワクチン。キャリアタンパクとして、破傷風トキソイド・ジフテリアトキソイドに加え、無莢膜型インフルエンザ菌由来プロテインDを結合させている。
感染症制御に対し大きく貢献
海外で実施された同ワクチンの大規模臨床試験では、侵襲性肺炎球菌感染症および細菌性肺炎に対する有効性が確認された。2008年には、カナダで初めて承認を取得。現在、130ヶ国以上で承認されている。
日本国内において同ワクチンは、小児の肺炎球菌による肺炎の予防について初めて承認を取得したことになる。同社は同ワクチンが、乳幼児および小児における感染症制御に対し大きく貢献すると考えている。

小児用肺炎球菌結合型ワクチン「シンフロリックス水性懸濁筋注」承認取得のお知らせ - ジャパンワクチン株式会社
http://japanvaccine.co.jp/press/pdf/20150326