MD Andersonと提携
アステラス製薬株式会社は、米国のThe University of Texas MD Anderson Cancer Center(以下「MD Anderson」)と、急性骨髄性白血病を対象としたモノクローナル抗体医薬の研究・開発に関するオプション契約を締結したと発表した。
急性骨髄性白血病の画期的な治療薬を
今回締結された提携は、MD AndersonのJeffrey Molldrem, M.D.が発見したヒト化モノクローナル抗体「h8F4」について、急性骨髄性白血病に対する治療薬としての創製を目指すというもの。
一部の急性骨髄性白血病患者のがん細胞には、「PR1/HLA-A2」と呼ばれるHLA(主要組織適合遺伝子)抗原ペプチド複合体が発現していることが知られている。「h8F4」は、この複合体へ特異的に結合して、抗がん作用を示す。
全く新しい抗がん作用を持つ抗体である「h8F4」の開発により、ファーストインクラスの画期的な治療薬を届けられることが期待されている。
全世界が対象の第1交渉権を留保
同契約に基づきMD Andersonは、「h8F4」の急性骨髄性白血病に対するPhase 1b試験完了までの研究及び開発を主導して実施する。
アステラス製薬は、Phase 1bの試験完了後における「h8F4」の全世界を対象地域とする独占的ライセンスに関する第一交渉権を留保するとしている。

急性骨髄性白血病を対象としたモノクローナル抗体医薬に関するオプション契約締結のお知らせ - アステラス製薬株式会社
http://www.astellas.com/jp/corporate/news/