第2相STRIVE試験の結果により判明
2015年4月3日、アステラス製薬株式会社は、同社が米国メディベーション社とともに開発中のアンドロゲン受容体阻害剤「エンザルタミド」について、第2相STRIVE試験にて良好な結果が出たことを明らかにした。
「エンザルタミド」は一般名、製品名がXTANDI(イクスタンジ)であるアンドロゲン受容体拮抗薬であり、去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)に適応を持つ。
今回の試験では、非転移性または転移性去勢抵抗性前立腺がん患者を対象として、ビカルタミドと同剤における無増悪生存期間を比較した。その結果、同剤の投与群はビカルタミド投与群と比較して統計学的に有意な延長が認められたという。
それ以外の副次評価項目や安全性情報を含む試験結果の詳細は、今後の学会で発表されるとのこと。
ビカルタミドよりも長期間にわたって病勢をコントロール可能
同剤は2012年、米国においてCRPCの治療薬として承認を取得。日本でもアステラスにより2013年に同効能・効果について承認が取得されている。
今回の試験で同剤の投与群における無増悪生存期間の中央値は19.4か月であり、ビカルタミド投与群の5.7か月を大きく上回った。

アステラス製薬株式会社 ニュースリリース
http://www.astellas.com/jp/corporate/