細胞内標的に関する共同研究のマイルストーンとして
2015年4月2日、ノバルティス ファーマ株式会社は、日本のバイオテクノロジー企業であるペプチドリーム株式会社と、ペプチドリームが所有する創薬開発プラットフォームシステムに関する非独占的技術ライセンス契約を締結したことを明らかにした。
両社は細胞内標的に関する3年間の共同研究を進めようとしており、今回の契約はその共同研究における最新のマイルストーンとなる。同プラットフォーム(PDPS:Peptide Discovery Platform System)の使用によって、これまで製品化が困難と思われてきた薬剤標的に対する化合物を合成し、スクリーニングができるようになるという。
ノバルティスはこの共同研究による、細胞内タンパク相互作用を阻害するなど魅力的な性質を持つ新規化合物の創出促進や、多くの革新的な薬剤の開発機会増加に期待を寄せている。
ペプチドリームは技術ライセンスへのアクセス費用、売上等のロイヤリティを獲得
ペプチドリームはPDPSを活用し、国内外の製薬企業と共同で新しい医薬品候補物質の研究開発を手がけている。
今回の契約により、ペプチドリームはノバルティスからPDPSへのアクセス費用を前払いで段階的に受け取るという。また、開発マイルストーンの進行やPDPSにより創薬された製品の売上に対するロイヤリティ受け取りに関する権利も持つ。

ノバルティス ファーマ株式会社 プレスリリース
http://www.novartis.co.jp/news/2015/