ヒト型フィブリノゲンを原料とした医薬品についての製品化を目指す
株式会社免疫生物研究所(以下、IBL)は、2015年3月31日に開催された取締役会の決議により、アステラス製薬株式会社(以下アステラス製薬)とヒト型フィブリノゲンを原料とした医薬品についての製品化を目指した共同研究を更に進めるために新たな契約を締結したことを発表した。
同社とアステラス製薬は2013年12月24日付けで「遺伝子組換えカイコを用いて生産されるヒト型タンパク質の医薬品への応用」に関する共同研究契約を締結し「有用タンパク質の性状に関する基礎検討及び医薬品に向けた製造方法の検討等」の研究を終了していた。今回の契約はこれらの結果を踏まえた次の段階に進めるための更なる共同研究となる。
フィブリノゲン
フィブリノゲンは血液凝固に関与する中心的分子であり外科手術における組織の接着・閉鎖、吐血などに使用されているが、複雑なタンパク質であるため微生物等での作成が困難である。そのため現在ヒト血液由来の製剤が使用されている。
しかしながら、IBLはカイコ繭からヒト型フィブリノゲンを効率よく作る各区的な作成方法の開発に成功した。このフィブリノゲンは、ウィルスが混入する恐れがないだけではなく、安全なヒト型フィブリノゲンを安定して大量生産することが可能である。

株式会社免疫生物研究所 ニュースリリース
http://www.ibl-japan.co.jp/