ノボラピッド(R)との比較
ノボ ノルディスクファーマ株式会社はデンマークのノボ ノルディスク社が1型および2型糖尿病を対象とした新規の超速効型インスリンアスパルト製剤(以下、faster-acting insulin aspart)とノボラピッド(R)との第3a相比較試験が終了し、その速報結果を発表した。
米国とEUでは年末に承認申請の予定
これらの試験ではそれぞれ1型および2型の糖尿病患者を対象にベーサル・ボーラス療法における同剤とインスリンアスパルト製剤であるノボラピッド(R)の有効性と安全性の比較を行っていた。
その結果、いずれの試験でも主要目的は達成され、HbA1cの低下作用について同剤とノボラピッド(R)に対する非劣性が確認された。1型糖尿病患者についてはHbA1cの低下量がノボラピッド(R)と比較して(どちらも食前に投与)が統計学的にも明らかに大きく、食事試験における食後血糖増加量についても小さいことが確認された。
同社は、今回の試験結果により同剤が糖尿病患者の食事時の血糖コントロールを改善する可能性があることが確認できたことをうれしく思うとしている。同社は同剤の米国および欧州連合における承認申請は2015年末頃になるとしてる。なお、日本における同剤の開発段階は第1相となっている。

ノボ ノルディスクファーマ株式会社 ニュースリリース
http://www.novonordisk.co.jp/Images/2015_PRESS/