持続性注射製剤として国内初
大塚製薬株式会社は3月26日、「エビリファイ」の新剤形となる持続性注射剤「エビリファイ持続性水懸筋注用300mg、400mg、及び300mgシリンジ、400mgシリンジ」の2つの規格について、統合失調症の効能・効果で国内製造販売承認を取得したと発表した。
同剤は世界60か国・地域で販売され、有効性と安全性が確立されており、今回の承認取得は、ドパミン・パーシャル・アゴニストの持続性注射製剤として国内で初めての承認となる。
国内製造販売承認を取得した規格は、バイアル製剤(凍結乾燥製剤)と薬剤の調製操作が簡便な製剤となるプレフィルドタイプ(凍結乾燥製剤と注射用水を1本の注射器に入れたデュアルチャンバーシリンジとなるキット製品)の2つである。
4週間に1回で効果持続
「エビリファイ持続性水懸筋注用」は、経口剤の「エビリファイ」と同様の安全性プロファイルを持ち、4週間に1回の投与で効果が持続する筋注用デポ製剤(効力を持続させるために徐々に成分が放出するように作られた薬剤)である。
統合失調症は、病識の欠如や認知機能障害などの問題のため、他の慢性疾患に比べても服薬の継続が難しいことから、4週間に1回の投与持続性注射剤は、薬剤の投与が確実であり来院回数を減らすなど患者の負担を軽減し、統合失調症の再発予防及び良好な予後に貢献することが期待される。
(画像はプレスリリースより)

大塚製薬株式会社 ニュースリリース
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