週1回投与で血糖コントロールを改善
武田薬品工業株式会社は、3月26日、2型糖尿病治療剤「ザファテック(R)錠 50mg、同錠 100mg」(一般名:トレラグリプチンコハク酸塩)について、厚生労働省から製造販売の承認を取得したと発表した。
ザファテックは、週1回の投与により血糖コントロールを改善することができるDPP-4(ジペプチジルペプチダーゼ)阻害剤で、世界初となる。
日本での第3相臨床試験
今回の承認は、日本における2型糖尿病患者を対象としており、同剤の有効性・安全性を評価した複数の第3相臨床試験にもとづくものだ。
いずれも、同剤の週1回投与で適切な血糖コントロールがおこなわれ、安全性が確認された。
ザファテックの効能
同剤は、血糖調節においてインスリン分泌を促進する働きをもつインクレチンホルモンであるグルカゴン様ペプチド-1と、グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチドの活性をおさえるDPP-4を、継続的に阻害することで血糖値をコントロールする。
武田薬品は、ザファテックが、日本の2型糖尿病患者の新たな治療オプションとなり、服薬アドヒアランスの向上によって患者が積極的かつ継続的に治療に参加していけることをめざしている。

武田薬品工業株式会社 プレスリリース
http://www.takeda.co.jp/news/2015/20150326_6951.html