全症例を対象とした市販後の使用成績調査が承認条件
ブリストル・マイヤーズ株式会社は、同社が製造・販売を行っている抗悪性腫瘍剤「スプリセル(R)錠20mg、スプリセル(R)錠50mg(一般名:ダサチニブ水和物)」について、全症例を対象とした市販後の使用成績調査(以下、全例調査)について、厚生労働省より、承認条件解除がなされたことを発表した。
スプリセル(R)は、新規構造のチロシンキナーゼ阻害剤であり、スプリセルは、2006年6月に米国で承認されて以来、ヨーロッパ、日本を含む60カ国以上で承認され、販売されている。
同剤の安全性及び有効性についてのデータ収集と使用患者の背景情報把握のため
同薬の承認は、2009年3月に発売されて以来、日本における使用患者の背景情報を把握するだけではなく、国内における治験症例が極めて限定されていたことから、製造販売後一定数の症例に関するデータが集積されるまで同剤の安全性及び有効性についてのデータを収集する全例調査が条件として義務付けられていた。
2009年12月末までに目標症例数800例を超える登録がされた後も症例登録は継続され、2015年3月10日現在、日本で7988例の患者が登録している。
これらの全例調査で得られたデータに基づく報告書を厚生労働省に提出し、厚生労働省が患者背景、安全性及び有効性に係る情報が適切に収集されており、その情報に基づいて同剤の適正使用に必要な措置が講じられていると判断したことにより、今回の全例調査が終了した。

ブリストル・マイヤーズ株式会社 ニュースリリース
http://www.bms.co.jp/press/20150317.html