欧州医薬品委員会より承認勧告を受領
ロシュ社は、治療抵抗性、再発または転移性の子宮頸がんの成人患者に対して、標準的な化学療法とAvastinの併用について、欧州医薬品委員会より承認勧告を受けたことを2015年3月3日に発表した。今回の承認勧告の対象には、同様の子宮頸がん患者に対して、白金製剤の投与を受けることができない場合における、paclitaxelとtopotecanの併用療法も含む。
今回の承認の背景について
同社が今回欧州で実施した申請は、GOG-0240試験の成績に基づいている。このGOG-0240試験では、化学療法とAvastinの併用を受けた女性において、死亡リスクが26%減少するなど、統計学的に有意な生存期間の延長が認められた。この結果は化学療法単独の場合と生存期間の中央化を比べたところ、約4ヶ月の延長となった。
Avastinは米国において2004年に進行性結腸、直腸がんに対して初めて承認された薬で、進行がんの患者への治療に広く用いられる初めての血管新生阻害剤。現在では、米国を含め60カ国以上で、初期治療の後に病勢が進行した悪性神経膠腫を治療する薬として承認されている。
日本では、Avastinは、進行期の大腸がん、乳がん、卵巣がん、非小細胞肺がん、そして新たに診断された膠芽腫を含む悪性神経膠腫を効能及び効果としている。

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