ソニーのFeliCaを使ったharmo
ソニーは、同社の非接触ICカード技術のFeliCaを使った、電子お薬手帳サービス「harmo」の試験サービスのエリアを近畿地方で開始したことを、3月10日に発表した。
harmoは、ソニーの電子お薬手帳サービスの名称で、FeliCaチップが埋め込まれたカードを薬局の端末にかざすことで、クラウドサーバー上に保存されている調剤履歴の閲覧、調剤記録を行うことができる。
harmoの特徴
harmoは、端末にかざして調剤履歴を閲覧できるだけでなく、利用者がスマートフォンで副作用やアレルギー情報を入力して、薬局側と利用者側で「リスクコミュニケーション」が行える。
また、harmoは、氏名や生年月日など個人情報を含まない形で、調剤情報や副作用などの薬歴情報をクラウドに蓄積する。その情報を元に、統計データを作成し、自治体や製薬会社へ情報提供を行い、インフルエンザなど、感染症の流行情報の発信を行い注意できる環境を作る。
他にも、服薬で生じる有害事象の早期発見を行うなど、利用者が有益になる情報が還元されるような活用を提案する。
神奈川から近畿地方へ
harmoは、2013年より神奈川県川崎市で本試験サービスを行った。その後、横浜市は、青葉区などを中心に広がり、2015年3月1日時点で、約190の薬局で導入された。現在は、約9200人の利用者がいる。
今回、滋賀県薬剤師会、神戸市薬剤師会、豊中市薬剤師会と連携を行い、近畿地方で試験サービスが開始される。

ソニー プレスリリース
http://www.sony.co.jp/harmo
http://www.harmo.biz/