医学雑誌「The Lancet」に掲載
武田薬品工業株式会社は、成人2型糖尿病治療薬「アログリプチン」の心血管系への安全性を評価したグローバル試験の事後解析データが、医学雑誌「The Lancet」に掲載されたと発表した。
成人2型糖尿病の治療薬として
「アログリプチン」は、ジペプチジルペプチダーゼ4(DPP-4)阻害薬。インクレチンホルモンであるグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)と、グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)の不活化を遅延させることで、血糖値をコントロールする。
同剤は、食事療法・運動療法では効果が不十分な成人2型糖尿病の治療薬として、様々な国で販売されている。また、直近に急性冠症候群(ACS)を発症した2型糖尿病患者における心血管系の安全性について、初めて成果が報告されたDPP-4阻害薬でもある。
心不全の発症リスクを上昇させない
「The Lancet」に掲載されたのは、15~90日以内にACSを発症した2型糖尿病の患者5380例を、49カ国において無作為に割り付け実施された試験のデータ。
このデータ解析から、ACSを発症した2型糖尿病の患者群において「アログリプチン」投与群は、プラセボ投与群と比較して心不全の発症リスクを上昇させないことが示された。

アログリプチンの心血管系への安全性を評価したEXAMINE試験の事後解析データのLancet誌掲載について - 武田薬品工業株式会社
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