網羅的がん遺伝子解析を日本初導入
三井情報株式会社は、患者に最適な治療薬候補の情報などを提供するサービス「OncoPrime(オンコプライム)」を、2015年4月より提供開始する。
同サービスは、網羅的がん遺伝子解析を、日本で初めて臨床ベースで導入するもの。患者の遺伝子変異を解析して治療薬候補を提示し、医師の診断決定をサポートするという。
遺伝子情報を医師にフィードバック
がんはその治療過程において、様々な薬剤を使用する。身体的負担や金銭的負担が大きくなるケースもあり、患者には多大な負荷がかかるのが現状だ。
同社は、これらの負荷を軽減すべく、遺伝子情報を活用した個別化医療を研究。今回提供が開始される「OncoPrime」は、その成果となる。
「OncoPrime」は、まず京都大学医学部附属病院から検査を受諾。がん組織からがんDNAを抽出して解析を行い、その結果をレポートとして医師にフィードバックする。医師はそのレポートに含まれる治療薬候補情報などを、診断決定の材料として活用することができるという。
1500件の検査実施を目指す
「OncoPrime」において蓄積された臨床情報や遺伝子情報は、京大および京大医学部附属病院と協力の上、がん治療に向けた更なる医療研究にも活用される。
同社は、このサービスで3年以内に1500件の検査実施を目指し、今後もがん治療サポートの一翼を担うとしている。
(画像はニュースリリースより)

がん遺伝子を解析し、個々の患者に最適な治療薬候補等の情報を医師に提供する「OncoPrime」を提供開始 - 三井情報株式会社
http://www.mki.co.jp/service_news/