一般名は、エフラロクトコグ アルファ(遺伝子組換え)
バイオジェン・アイデック・ジャパン株式会社は、血友病A治療薬であるイロクテイト(R)「遺伝子組換え血液凝固第8因子Fc領域融合タンパク質製剤」の販売を開始した。一般名は、エフラロクトコグ アルファ(遺伝子組換え)。
イロクテイト(R)
イロクテイト(R)は、血漿中の消失半減期を延長させる長時間作用の遺伝子組換え血友病A治療薬で、ヒト免疫グロブリンG1(IgG1)のFc領域とBドメイン除去型ヒト遺伝子組換え血液凝固8因子との融合技術を利用して開発されている。適応は、血液凝固第8因子欠乏患者の出血傾向の抑制。
なお、イロクテイト(R)は、血液凝固異常症の一つであるフォン・ヴィレブランド病に対する適応はない。
そして、同剤は2014年6月に米国、2014年6月にオーストラリア、2014年8月にカナダで承認され、2014年7月より米国で発売されている。そして、現在EUを含む複数の国の規制当局によって承認審査中だ。
長時間作用の第8因子製剤であるイロクテイト(R)が日本で発売されることによって、定期補充療法のための注射回数の低減に繋がり患者の負担を軽くすることができる。そのため患者のQOL向上への貢献が期待できる。

バイオジェン・アイデック・ジャパン株式会社 ニュースリリース
http://www.biogenidec.co.jp/20150309.aspx?ID=21757