アフリベルセプト硝子体内注射液「アイリーア」
バイエルヘルスケア社は、アフリベルセプト硝子体内注射液「アイリーア」が、網膜静脈閉塞症(RVO)に伴う黄斑浮腫による視力障害の適応について、欧州委員会より承認を取得したと発表した。
この新たな適応症には、すでに承認されている網膜中心静脈閉塞症(CRVO)に伴う黄斑浮腫という適応症に加えて、網膜静脈分枝閉塞症(BRVO)が含まれる。
急激な視力低下に至ることもあるRVO
RVOは、光を感じる網膜において血流が阻害された結果、生じる疾患。慢性の眼疾患であり、急激な視力低下に至ることもある。
患者における視力障害の最大の原因は、黄斑浮腫。黄斑浮腫では、微細なものを見る上で重要な役割を果たす網膜の中心域にある黄斑部に、腫れや浮腫が生じる。
病状は患者によって異なるが、社会活動に影響を及ぼす重度の視力低下の危険性は、全ての患者が有す。
臨床試験の良好な結果に基づいて承認申請
「アイリーア」は、滲出型加齢黄斑変性の適応に対して80カ国以上で、CRVOに伴う黄斑浮腫の適応に対して約40カ国で承認を取得。「EYLEA」というブランド名で、販売も行われている。
今回の承認申請は、BRVOに伴う黄斑浮腫による視力障害を有する患者を対象とした比較対照第3相臨床試験の良好な結果に基づいて行われた。

バイエルのアイリーアが網膜静脈閉塞症の適応でEUより承認を取得 - バイエル薬品株式会社
http://byl.bayer.co.jp/html/press_release