Orca Pharmaceuticals社と3年間の提携を発表
2015年2月25日、アストラゼネカ英国本社は、レチノイン酸関連オーファン核内受容体γ(RORγ)阻害剤の同定を目的とした共同研究を、Orca Pharmaceuticals社とともに開始するとを明らかにした。
共同研究の期間は3年間とされており、この期間内に同社はOrca Pharmaceuticals社が保有するRORγ阻害剤を自社のプログラムに組み入れる。両社の科学者による協力も行われ、提携の終了時点まで、同社はOrca Pharmaceuticals社の化合物を獲得するオプションも獲得するという。
広範な自己免疫疾患に対する可能性を模索
RORγは免疫系において主要な役割を果たしている。
免疫細胞の集団を変化させ、免疫反応を推進する化学物質(サイトカイン)を産生する働きがあるものの、それによって、免疫細胞の過剰作用が炎症性腸疾患、乾癬、関節炎といった病状に関与してしまう懸念もある。
今回の共同研究により、同社は安全かつ有効な経口治療薬がまだない広範な自己免疫疾患に対する同剤の可能性を探っていく。

アストラゼネカ プレスリリース
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