全生存期間を指標とする主要評価項目を達成
2015年2月25日、エーザイ株式会社は、同社が創製した抗がん剤「ハラヴェン」(一般名 エリブリンメシル酸塩)が、軟部肉腫を対象とした臨床第3相試験において主要評価項目を達成したことを明らかにした。
主要評価項目となっていたのは全生存期間であり、同剤の投与群は対照薬としたダカルバジン投与群に比較して、これが統計学的に有意に延長したという。
この試験結果をもとに、同社は今後、日本、米国、欧州の各当局に対し、同剤の軟部肉腫に係る適応拡大の申請を行うとしている。
進行・再発の軟部肉腫における臨床第3相試験で、初の全生存期間延長
軟部肉腫は体の様々な軟部組織で発生する悪性腫瘍の総称だ。進行した場合の予後は悪く、アンメット・メディカル・ニーズが非常に高い病気のひとつとして知られている。
これまで進行または再発の軟部肉腫治療薬において、臨床第3相試験で全生存期間の延長が報告されたものはなかったが、今回の試験結果により、「ハラヴェン」は軟部肉腫においても単剤で全生存期間の延長を示すことが確認された。
詳細な試験結果は、今後学会にて発表される予定だ。

エーザイ株式会社 ニュースリリース
http://www.eisai.co.jp/news/news201514pdf.pdf