第一三共株式会社との独占的販売契約を終了
2015年2月17日、アンジェスMG株式会社は、同社が開発したHGF遺伝子治療薬(一般名:ベペルミノゲンペルプラスミド)の国内における販売提携先を変更したことを明らかにした。
これまで同社は、第一三共株式会社と末梢性血管疾患および虚血性心疾患を対象とした同剤の独占的販売契約を結んでいたが、これを終了する。今後は田辺三菱製薬株式会社とともに、国内における同剤の独占的販売権許諾契約の締結に向け、協議を進めるという。
田辺三菱製薬は現在米国における同剤の独占的販売権を既に有する。今回の契約が締結に至れば、日本における販売権も取得することになる。
登場が待たれる遺伝子治療薬
HGF遺伝子治療薬は、肝臓の細胞を増やす因子として1984年に発見されて以来、虚血性疾患に対し「血管を新生する」働きが明らかとなり、その効果を生かした治療薬として開発が進んでいる。
末梢性血管疾患の閉塞性動脈硬化症やバージャー病が適応症となると考えられ、現在各国で臨床試験が進む。
また、多彩な薬理作用を有する同剤にはリンパ浮腫の治療やパーキンソン病患者のQOL改善についても期待が寄せられている。

アンジェスMG株式会社 ニュースリリース
http://www.anges-mg.com/pdf.php?pdf=100792.pdf