バイオ医薬品を守る温度管理法を発表
NXPセミコンダクターズとEnfucellは、バイオ医薬製品コールドチェーンにおける温度管理ソリューションを2015年2月9日に発表した。今回発表されたソリューションはフィルムベースの使い捨て温度ロガーで、両社はこの試作製品を開発し発表した。
今回の開発の廃液とは
血液、ホルモン、ワクチンに代表されるバイオ医薬製品は現在の医薬製品業界において重要性を増している。こうしたバイオ医薬製品を生産から投与まで、効率的かつ安全に管理するためには、コールドチェーンによる管理が必要不可欠となる。
コールドチェーンによる管理には、従来化学的温度ロガー、再利用が可能である電子式ロガーがあったが、いずれも欠点が指摘されていた。化学的ロガーは決められた温度からはずれた場合、それを検出するだけで、それがいつ発生したかは判定しない。また電子式ロガーは高価かつアイテムごとの使用が不可能である。
今回開発された使い捨て温度ロガーは再利用可能なロガーと同様の機能を持つだけではなく、アイテムごとのロギングを可能としている。そして、製品が規定された温度を逸脱した場合に時間や場所を特定することも可能となる。なお、今回試作された製品のバッテリの保存可能期間は1年間となっている。

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