臨床検査市場調査結果を発表
東京都中央区日本橋に本社を置く総合マーケティングビジネスを手がける株式会社富士経済は、「2014 臨床検査市場No.3」として、臨床検査市場調査の結果をまとめた。今回の調査対象となったのは、遺伝子検査、病理検査、細菌検査の3つの検査分野とPOCなどの検査カテゴリーの市場。
POC検査薬市場につき2018年予測は横ばいに
POC検査は必要な時間や場所、そして状況における必要な医療行為に貢献する検査。近年のところ他の多くの検査項目は市場規模が拡大しているが、POC検査薬市場については2018年の予測として1062億円と2013年日で103.4%と、横ばいになると予想している。この背景には、市場の40%を占めている血糖自己測定診断薬の縮小が大きく影響しているからだ。
逆に大きく市場規模の拡大が見込めるのは、病理検査薬市場。病理検査では、免疫染色用抗体・キットや病理部門で実施している遺伝子法キットを対象としているが、自動化のニーズが引続き堅調であるため、特にフルオート化に対応している抗体及びキットが伸びている。さらに特定の治療薬について投与可否を決定するための検査薬であるコンパニオン・ダイアグノスティックスが毎年の拡大要因となっていることも、今後の市場拡大を後押しする要因だと分析している。

富士経済グループ プレスリリース
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