高齢者の服薬投与のときに薬剤師ができること
日本薬剤師会は、各都道府県の薬剤師会に向けて地域における認知症の施策推進を積極的に行うように発表した。同会が、厚生労働省の「認知省施策推進総合戦略~認知省高齢者等に優しい地域づくりに向けて~(新オレンジプラン)」の発表を受けて、認知症の患者に対して、薬剤師が果たす役割を明確にして、業務の質を充実させることが今後重要となると考えた。
今回の新オレンジプランは、認知症の疑いがある患者に対して、薬剤師がいち早く気がつくことで、患者へ医療機関での診察を促し、早期診断・早期対応ができるとしている。
認知症患者に対しての対応力向上のための研修
新オレンジプランには、薬剤師が、認知症の疑いがある患者に対して、かかりつけ医などと連携して対応し、患者に対して、適切な服薬をすることを推進している。
これからは、薬剤師にも認知症に対する専門的な知識も必要となる。日本薬剤師会は、平成27年度、研修の在り方について検討を行い、平成28年度は、認知症の研修についても実施する。
認知症への理解を深める
今回の新オレンジプランは、認知症の患者が、住み慣れた地域の中で、患者の意思を尊重しながら生活ができることを目指している。そのためには、薬剤師にも認知症の特徴を理解し、対応できる知識が必要となる。

日本薬剤師会 プレスリリース
http://www.nichiyaku.or.jp/