多発性骨髄腫患者を対象とした臨床第3相試験の中間解析速報
2015年2月10日、武田薬品工業株式会社は、同社が開発中の新規経口プロテアソーム阻害薬「ixazomib」に関するた臨床第3相試験「TOURMALINE-MM1 試験」の中間解析結果を発表した。
この試験は再発・難治性の多発性骨髄腫患者722例を対象としたランダム化、二重盲検、プラセボ対照、多施設共同国際試験である。
発表によると、同剤とレナリドミドおよびデキサメタゾンを併用投与した群は、プラセボとレナリドミドおよびデキサメタゾンを併用投与した群に比べ、主要評価項目である無増悪生存期間が有意に延長したという。
同剤の承認取得に向け、同社は試験のデータを各規制当局に提出する予定だ。
多発性骨髄腫や全身性軽鎖アミロイドーシスなど悪性腫瘍が対象
同剤は多発性骨髄腫や全身性軽鎖(AL)アミロイドーシスなどの悪性腫瘍に対する新規経口プロテアソーム阻害薬である。
経口プロテアソーム阻害薬として初めて臨床第3相試験が開始された薬剤となっており、現在、4つの国際共同臨床第3相試験が実施中となっている。
(画像はホームページより)

武田薬品工業株式会社 ニュースリリース
http://www.takeda.co.jp/news/files/20150210_02_jp.pdf