第2相TERRAIN試験の結果で明らかに
2015年1月23日、アステラス製薬株式会社は、アンドロゲン受容体阻害剤エンザルタミド(一般名、製品名:イクスタンジ)をビカルタミドと比較する第2相TERRAIN試験において、エンザルタミドが優れた結果を示したことを明らかにした。
同剤は同社が米国メディベーション社と共同で開発、商業化を進めており、去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)への適応を持つ。
今回の試験は、黄体形成ホルモン放出ホルモンアナログによるホルモン療法あるいは外科的去勢術後に進行した転移性前立腺がん患者375例を対象に、主要評価項目を無増悪生存期間として実施されたもの。
その結果、同剤の投与群はビカルタミド投与群と比較して無増悪生存期間の中央値が15.7か月であった。これは後者の5.8か月に対し統計学的に有意な延長を示している。
前立腺がんへの適応を示すデータがより強固に
今回の結果について、治験責任医師の一人であるNeal Shore氏は、同剤の前立腺がんに対する優れた結果を示すデータをより強固にするだろうとの見方を示した。
副次評価項目の結果など詳細は後日、学会にて発表される予定だ。

アステラス製薬株式会社 ニュースリリース
https://www.astellas.com/jp/corporate/news/