5つめのテーマが決定
リボミックは自社創薬における新規医薬品候補物が決定したことを発表した。
同社は基礎・探索研究の段階で自社創薬ターゲットに対し創製したアプタマーをin vitro細胞試験で評価を行うことで医薬候補品の絞り込みを行っている。そして、その中で高い可能性を秘めていることが認められたアプタマーについて開発品コードを付与し、医薬品候補物として更なる研究開発を進めることとしている。
ペリオスチン
これまで既存の4テーマ(疼痛領域、敗血症領域、肺線維症等の線維症領域、骨疾患領域)に続く自社創薬のひとつとして、糖尿病性網膜症やアトピー性皮膚炎の悪化や慢性化の原因タンパク質として考えられている「ペリオスチン」をターゲットとするアプタマーの基礎・探索研究を進めていた結果、前臨床試験を進めることが可能な候補物の特定に成功した。
これに伴い、開発コード番号「RBM008」を設定し、更なる研究開発を推進することを執行役員会で決定した。ペリオスチンは糖尿病性網膜症やアトピー性皮膚炎の他、心不全や癌転移などの疾病に関する報告があり、更に喘息患者においてペリオスチンが高い値を示すことも明らかになっている。
リボミックはペリオスチンに対し、糖尿病性網膜症および重症化し原稿の治療薬では満足すべき治療効果のあげられないアトピー性皮膚炎を適応疾患とする治療薬としての開発を進めていく予定。同社はペリオスチンについて自社創薬品目として自社開発を目指しているが、大手製薬会社との共同開発テーマとしての可能性も追求するという。
また、同社の調査によれば、ペリオスチンを分子標的薬とする市販医薬品もしくは臨床ステージにある他社開発品は世界的にないということだ。
(画像はニュースリリースより)

リボミック ニュースリリース
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