再発・難治性骨髄異形成症候群(MDS)を対象
2015年1月13日、シンバイオ製薬株式会社は、同社が日本および韓国への導入権を保有し、国内で臨床試験を行っている抗がん剤「rigosertib(リゴサチブ、注射剤)」について、国内第1相臨床試験の症例登録を完了したことを明らかにした。
同剤は米国のオンコノバ社が全世界における開発・販売権を保有するユニークなマルチキナーゼ阻害作用を有する抗がん剤だ。
上記の試験は再発・難治性の骨髄異形成症候群(MDS)を対象としたもので、オンコノバ社により米国で同様にMDS患者を対象として行われた第3相臨床試験では、全生存期間における結果がリゴサチブ群で8.5ヶ月となり、対照(ベスト・サポーティブケア/BSC)群の4.7ヶ月に対して統計学的に有意な差が認められている。
急性骨髄性白血病への移行が高い難治性疾患
MDSは急性骨髄性白血病への移行が高い確率で見られる予後不良の難治性疾患であり、国内の患者数は11,000人程度と推定されている。
この病気を引き起こす環境因子や遺伝背景はまだ解明されておらず、新しい薬剤の開発が待たれているのが現状だ。

シンバイオ製薬株式会社 ニュースリリース
http://www.symbiopharma.com/news/20150113_01.pdf