全生存期間の延長示す
ベーリンガーインゲルハイムは1月12日、上皮成長因子受容体(EGFR)遺伝子変異陽性の転移非小細胞肺がん(NSCLC)患者を対象とした2つの独立した第3相試験(LUX-Lung 3およびLUX-Lung 6)から得られた全生存期間(OS)の結果がThe Lancet Oncology誌に掲載されたと発表した。
それぞれの試験において、最も一般的な遺伝子変異(エクソン19欠失[Del19])を有する患者は、一次治療として不可逆的ErbBファミリー阻害剤であるアファチニブで治療を受けた場合、標準的化学療法を受けた患者より、1年以上長い生存を示した。
標準的化学療法に対し
アファチニブの国内一般名は「アファチニブマレイン酸塩」、製品名は「ジオトリフ」、EGFR遺伝子変異陽性NSCLC患者の一次治療として、標準的化学療法に対し生存期間に有効性を示す初めてかつ唯一のEGFRを標的とした治療薬である。
同剤は、特定のタイプのEGFR遺伝子変異を有する非小細胞肺がん(NSCLC)の治療を適応としており、すでに多くの市場で承認されている。
特定のタイプのEGFR遺伝子変異を有するNSCLCの治療の適応で同剤が承認された根拠は、LUX-Lung臨床試験プログラムの一環として実施されたLUX-Lung 3のPFS(主要評価項目)で、これによって同剤は、標準的化学療法に比較して腫瘍の増殖を遅延させ、LUX-Lung 3およびLUX-Lung 6の結果から、特定のタイプのEGFR遺伝子変異を有するNSCLC患者において、化学療法と比較して、生存期間に有効性を示すと示された。

ベーリンガーインゲルハイム プレスリリース
http://www.boehringer-ingelheim.jp