Omnis Pharmaceuticals社と
2015年1月12日、アストラゼネカは同社のグローバルバイオ医薬品研究開発部門であるメディミューンを通して、Omnis Pharmaceuticals社とがん免疫療法の腫瘍溶解性ウイルスに関するライセンス契約を締結したと発表した。
Omnis Pharmaceuticals社(以下、Omnis社)は腫瘍溶解性ウイルスの開発に特化する非上場バイオテク企業だ。そのリードプログラムには、選択的にがんを破壊するよう戦略的に遺伝子を組み替えた水泡性口内炎ウイルスプラットフォームが採用されている。
今回の提携により、メディミューンが開発中の免疫療法ポートフォリオの主な薬剤と、Omnis社が開発中の腫瘍溶解性ウイルスのプログラムを併用することが可能になった。メディミューンはOmnisのリード腫瘍溶解性ウイルスプログラムの開発権と、開発が成功した場合、それを商業化する権利を保持する。
腫瘍細胞を標的とするよう設計されたウイルスの開発へ
腫瘍細胞を標的とするよう設計された腫瘍溶解性ウイルスには、選択的に腫瘍細胞に感染し、それを破壊するよう遺伝子を組み替える働きがある。
がん治療における新しい手段として期待されており、アストラゼネカはメディミューンが開発中のさまざまな免疫療法剤と相乗効果をもたらす可能性も期待できるとしている。

アストラゼネカ プレスリリース
http://www.astrazeneca.co.jp/media/pressrelease/