成人における帯状疱疹のリスクが97.2%減
2014年12月18日、グラクソ・スミスクラインplcは、同社が開発中の帯状疱疹予防ワクチン候補HZ/suに関する第3相有効性試験において、主要評価項目が達成されたことを発表した。
HZ/suは、帯状疱疹を引き起こすウイルス中のタンパク質であるgEをアジュバント系のAS01B1と組み合わせることで、強い免疫反応を促す新規ワクチンだ。
2010年8月に開始された同試験はHZ/suの有効性がプラセボと比較して評価されており、現在も18ヵ国で進行中となっている。同試験で得られた安全性データは現在解析中で、今後数ヵ月のうちに公表される予定となっているが、今回の発表によると、HZ/suの投与群は帯状疱疹のリスクをプラセボ群と比較して97.2%減らしたという。
被験者37,000人以上が参加する国際治験
HZ/suの第3相試験プログラムは有効性、安全性、免疫原性を評価することを目的に、被験者37,000人以上が参加する国際治験だ。
今回発表された有効性試験には北米、欧州、南米、アジア太平洋地域における50歳以上の成人16,160名が参加した。その主要評価項目は、帯状疱疹の発症リスク抑制におけるHZ/suの各年齢層(50~59歳、60~69歳、70~79歳、80歳以上)のプラセボに対する全般的なワクチンの有効性であった。

グラクソ・スミスクライン プレスリリース
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