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2025年07月23日(水)
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抗インフルエンザ薬耐性株の発生状況に関する報告

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抗インフルエンザ薬耐性株の発生状況に関する報告

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国立感染症研究所の報告
2014年12月15日、国立感染症研究所から抗インフルエンザ薬耐性株の発生状況の報告があった。

世界中で日本ほど抗インフルエンザ薬を使う国はない。そのため抗インフルエンザ薬耐性株が発生していないか継続的に監視して、常に状況を把握し予防と管理を行うことが必要不可欠となってくる。

そこで、全国地方衛生研究所と国立感染症研究所では抗インフルエンザ薬に対する薬剤耐性株の発生状況を調査し、集計結果を随時公開している。

抗インフルエンザ薬耐性株サーベイランス
サーベイランスの対象
薬剤耐性株サーベイランスの対象になっているのは、オセルタミビル(商品名:タミフル)、ザナミビル(商品名:リレンザ)、ペラミビル(商品名:ラピアクタ)、ラニナミビル (商品名:イナビル)の4種類の薬剤。

インフルエンザA(H1N1)pdm09型、インフルエンザA(H3N2)型、インフルエンザB型の各ウイルスを、MUNANA基質を用いた蛍光法、リアルタイムPCR法、NA遺伝子シークエンス法を用いて解析している。

オセルタミビル
インフルエンザウイルスA型とB型に対して有効。インフルエンザ発症後、48時間以内に使用することで発症期間を減らす効果がある。

ザナミビル
インフルエンザウイルスA型とB型に対して有効。試験管レベルの実験においては鳥インフルエンザ(H5N1)に対しても有効であるとの結果がでている。口から吸い込む吸入薬で48時間以内に使用することで発症期間を減らす効果がある。

ペラミビル
インフルエンザウイルスA型とB型に対して有効。点滴薬であるため自分で薬の服用が難しい重症患者にも使用することができる。インフルエンザ発症後、48時間以内に使用することで発症期間を減らす効果がある。

ラニナミビル
パウダー状の薬を吸い込むことによってウイルスが存在する肺・気管支に直接作用する。1回吸入するだけで作用が5日間は続くので治療が簡単にできるが、吸入に失敗すると後戻りできないというデメリットもある。インフルエンザウイルスA型とB型に対して有効で、発症後48時間以内に使用する必要がある。


外部リンク

国立感染症研究所 抗インフルエンザ薬耐性株サーベイランス2014年12月15日
http://www.nih.go.jp/niid/ja/flu-m/flutoppage


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