奏効率は87%
小野薬品工業株式会社(大阪府大阪市中央区)と米国メダレックス社が共同研究によって創製したオプジーボ(ニボルマブ)が、再発性または難治性ホジキンリンパ腫の治療において87%と高い奏効率を示したことが、6日(米国現地時間)発表された。
メダレックス社は2009年にブリストル・マイヤーズ スクイブ社に買収され、オプジーボの北米における開発・商業化権を供与している。
血液がん治療の新たな一歩
今回行われた臨床試験は、再発性および難治性血液がんの患者を対象とするものである。最長で2年間にわたりオプジーボの投与を続けた結果、安全性についてはすべての患者で報告された。
そして、患者のうち87%が奏効を達成し、うち17%は完全奏効という結果だった。
オプジーボは、ヒト型PD-1免疫チェックポイント阻害薬であり、日本では悪性黒色腫の治療薬として用いられている。現在、日本国内においては、腎細胞がん、NSCLC(非小細胞肺がん)、頭頸部がん、胃がん、食道がんを対象に臨床試験が実施されている。
日本のみならず、海外においても様々な種類のがんに対する臨床試験が行われており、今後のがん治療への有用性が期待される。

小野薬品工業株式会社
http://www.ono.co.jp/