イヌを用いた大規模試験で良好な結果に
名古屋市に本社を置くラクオリア創薬株式会社は、同社の導出先でかつ投資先でもある米国アラタナ・セラピューティクス社が、EP4拮抗薬(grapiprant/RQ-00000007/AT-001)の動物薬臨床試験で良好結果が得られたことを発表した。この拮抗薬は同社がアラタナ社に対して導出した薬。
今回の試験の概要について
今回実施された大規模試験は同拮抗薬の動物薬臨床試験の最終段階と位置づけられている。アラタナ社ではイヌの変形性関節症を原因とする痛みの治療薬として、EP4拮抗薬を開発中。
この拮抗薬は疼痛や炎症に関係しているプロスタグランジンE2における受容サブタイプEP4の作用について、選択的に阻害する。今回の臨床試験において良好な結果が得られたことから、2016年をめどに上市を目指していくことを表明している。
このEP4拮抗薬については、動物薬としてグローバルでの開発販売権をラクオリア創薬がアラタナ社に付与。その対価として、マイルストーンだけではなく、販売ロイヤリティを受け取る権利をラクオリア創薬が有している。
同社は2008年2月に設立された企業で、アラタナ社とは2011年1月27日にこの拮抗薬を含め動物薬の分野でライセンス契約を締結した。また、アラタナ社はベンチャーキャピタルが出資し設立された革新的な動物薬の開発を行う企業である。

ラクオリア創薬 プレスリリース
http://www.raqualia.co.jp/topics/3081.html