強力な鎮痛消炎作用を示す
大正製薬株式会社は、「変形性関節症における鎮痛・消炎」を効能・効果とした経皮吸収型鎮痛消炎剤「ロコアテープ」を1月21日に発売した。
同剤は、強い抗炎症作用を有するエスフルルビプロフェンを主要な有効成分とする貼付剤。有効成分が炎症部位に届きやすく、強力な鎮痛消炎作用を示す。
新しい選択肢となることが期待
変形性関節症の国内患者数は、変形性膝関節症で2400万人、変形性腰椎症で3500万人と推定されている。同疾患の患者は、そのおよそ3割に疼痛症状がみられるとされ、疼痛はQOL(生活の質)を低下させる大きな要因となっている。
「ロコアテープ」は、変形性膝関節症患者を対象とした第3相臨床試験で、椅子から立ち上がる時の膝の痛みを有意に改善。安全性についても、52週間の長期投与試験で変形性関節症の患者に対して良好な忍容性が認められた。変形性関節症の治療における新しい選択肢となることが期待されている。
適正使用の推進を図る
「ロコアテープ」は、大正製薬と同社の連結子会社である株式会社トクホンが共同開発を行い、大正製薬が製造販売承認を取得した。販売は、大正富山医薬品株式会社および帝人ファーマ株式会社が行う。
大正製薬は、同剤の製造販売を通じて、変形性関節症治療への貢献を目指した取り組みを今後も続けるとともに、適正使用の推進を図るとしている。
(画像はプレスリリースより)

経皮吸収型鎮痛消炎剤「ロコアテープ」の発売について - 大正製薬ホールディングス株式会社
http://www.taisho-holdings.co.jp/release/2016