高リスク骨髄異形成症候群 対象
シンバイオ製薬株式会社(以下、シンバイオ)は、2015年12月28日、抗がん剤「rigosertib(リゴサチブ注射剤)」の、再発・難治性の高リスク骨髄異形成症候群(MDS:Myelodysplastic syndromes)患者を対象とした、第III相国際共同試験の日本における試験開始を発表した。
今回の国際共同試験は、rigosertibのライセンサーであるOnconova Therapeutics Inc.(以下、オンコノバ社)が欧米の開発を担当し、シンバイオが日本における開発を担当する。
背景
骨髄異形成症候群は造血幹細胞の異常によって造血障がいを起こし、その結果血球減少を起こす病気で、急性骨髄性白血病への移行が高い確率で見られる予後不良の難治性疾患である。
日本におけるMDSの患者数は11,000人程度と推定され、高齢化に伴い患者数が増加する傾向にある。現在、多くの患者が輸血に依存するなど、優れた治療方法がなく、新しい治療方法が切望されている。
リゴサチブ経口剤 欧米における開発状況
2015年12月8日、高リスク骨髄異形成症候群(MDS) 及び急性骨髄性白血病(AML)患者を対象とした、リゴサチブ経口剤とアザシチジン併用療法による第III相臨床試験において、リゴサチブ経口剤とアザシチジンの併用投与において、全奏効率が77%であり良好な成績が得られた、と発表されている。

シンバイオ製薬株式会社 ニュースリリース
http://www.symbiopharma.com/news/20151228.pdf