日本国内における製造販売承認を申請中
日本イーライリリーと鳥居薬品は、日本イーライリリーが開発中のヒト化抗ヒトIL-17Aモノクローナル抗体「イキセキズマブ(遺伝子組換え)製剤、以下『イキセキズマブ』」について日本の皮膚疾患領域における戦略的な販売提携契約を締結したことを発表した。
なお、同剤はイーライリリーが2015年8月に「中等症から重症の尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症」を適応症として日本国内における製造販売承認を申請中で、製造、販売、流通は日本イーライリリーが行うが、同契約に基づき、皮膚疾患領域における医療従事者への情報提供活動は両社で実施。
乾癬
乾癬は、免疫システムが皮膚細胞の成長サイクルを加速させるよう誤った信号を送ることが原因となり、皮膚に症状が現れる慢性で非伝染性の自己免疫疾患。
乾癬で最もよく見られるのは、尋常性乾癬と呼ばれるもので、銀白色の鱗屑をともなった境界が明確で盛り上がった紅斑が出現するというものだ。全世界での罹患者は1億2,500万人 、日本では43万人と推計されている。
乾癬において、過剰な角化細胞の増殖と活性化に対しIL-17Aが大きく関与している。そのため、IL-17Aのみに結合する『イキセキズマブ』は、新たな治療の選択肢となるとされている。

日本イーライリリー/鳥居薬品 ニュースリリース
http://www.torii.co.jp/release/2016/160108.html