血糖管理に貢献
興和株式会社(以下、興和)と株式会社三和化学研究所(三和化学研究所)は、2015年12月21日、共同販売している選択的ジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4)阻害剤「スイニー錠100mg(以下、スイニー錠)」の効能・効果を「2型糖尿病」とする一部変更承認を取得した。
三和化学研究所による創製後、興和・三和化学研究所が共同開発したスイニー錠は、国産の選択的DPP-4阻害剤で一般名をアナグリプチンという。
今回の一部変更で経口血糖降下薬、インスリン製剤との併用が実現し、2型糖尿病の血糖管理に新たな選択肢を提供する。
2社の取り組み
興和が開発した画期的な新薬は、高コレステロール血症治療剤リバロや生活習慣病治療薬の2型糖尿病治療剤デベルザ錠・スイニー錠、新規の作用機序をもつ緑内障・高眼圧症治療剤グラナテック点眼液などがある。情報提供は興和創薬株式会社が手がけている。
スイニー錠や選択的ナトリウム・グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害剤デベルザ錠でも、2型糖尿病患者に適正な使用情報の周知に努める考えである。
糖尿病治療のベストパートナー企業を目指す三和化学研究所は、糖尿病食後過血糖改善剤セイブル錠とセイブルOD錠、痛風・高尿酸血症治療剤ウリアデック錠、OSDrC技術を用いた付加価値ジェネリック医薬品グリメピリド錠「三和」、血糖自己測定器グルテストシリーズなどを揃える。
OSDrC(One-Step Dry-Coating)技術は三和化学研究所独自の製剤技術で、可変式の二重構造杵を備えたOSDrCロータリー打錠機によりワンステップで製剤を製造する。

興和株式会社・株式会社三和化学研究所 プレスリリース
http://www.kowa.co.jp/news/2015/press151221.pdf