2016年1月より製品を相互に販売
旭化成ケミカルズ株式会社は、12月15日、米国SPI Pharma, Inc.社(以下「SPI社」)との間で医薬品添加剤における事業提携を行うと発表した。
SPI社は、医薬品添加剤などの製造販売を行う企業。この提携に基づき両社は、日本と北米において2016年1月より製品を相互に販売する。
補完し合うことで、グローバル展開が可能に
旭化成ケミカルズの添加剤事業部は、主に錠剤の賦形剤として用いられる結晶セルロース「セオラス」を展開している。「セオラス」は、成型性と流動性のバランスに優れ、高機能品は様々な錠剤に応用することも可能となっている。
SPI社は、口腔内崩壊錠に適した賦形剤「Mannogem」や、口腔内崩壊錠用プレミックス製剤である「Pharmaburst」などを保有し、欧米を中心に事業を展開している。
両社は、相互の高機能品と販売チャネルなどを補完し合うことで、さらなるグローバル展開が可能になると判断、今回の事業提携に至ったという。
互いの技術を活用した製品開発も
今回の事業提携により旭化成ケミカルズは、SPI社の「Mannogem」と「Pharmaburst」について、日本における独占的代理店となる。一方SPI社は、旭化成ケミカルズ「セオラス」「セルフィア」などについて、米国・カナダにおける医薬品添加剤の独占的代理店となる
両社は今後、販売網の補完と市場開拓に加え、互いの技術を活用した製品開発の検討も行うとしている。

米国SPI Pharma, Inc.社との医薬品添加剤における事業提携について - 旭化成ケミカルズ株式会社
http://www.asahi-kasei.co.jp/asahi/jp/news/