患者105人、医師120人にネット調査
ヤンセンファーマ株式会社は、医師との診察時コミュニケーションサポートツールとなる前立腺がんの患者向けの「腺ノート(せんノート)」の提供を2015年12月15日から開始すると発表した。
同社は「前立腺がんの薬物治療における医師-患者間のギャップ調査」(2015年10月21日~23日)をインターネットで実施した。
一次ホルモン療法以降の患者を含む前立腺がん患者を10人以上診療した泌尿器科医師120人の半数以上が、“医師と患者間でよりコミュニケーションがとれていたら治療が変わっていたと感じた経験がある”と回答し、コミュニケーションの重要性を示す結果が出た。
医師と患者のコミュニケーションをサポート
長期の経過観察を必要とする前立腺がんでは、患者のQOLを含むPRO(患者報告アウトカム Patient Reported Outcome)が求められる。
医師と患者間のコミュニケーション不足で生じるギャップを埋めるため、「腺ノート」が開発された。監修したのは、横浜市立大学附属市民総合医療センター泌尿器・腎移植科部長の上村博司先生と腺友倶楽部(前立腺がん患者と家族の会)会長の武内務氏。
「腺ノート」は、患者が記録した日々の体調や症状、服薬状況などをグラフ形式のレポートにまとめ、医師や看護師に現在の状況を伝える際のコミュニケーションをサポートするツールとなる。パソコン、スマートフォンアプリ、手書き記録用紙を選択して使用できる。
利用するには、医療機関などで「記入用紙キット」を入手し、株式会社ウェルビーの「Welby ID」に会員登録する。利用料金は無料である。

ヤンセンファーマ株式会社 プレスリリース
http://www.janssen.com/japan/press-release/20151215腺ノート
https://sennote.welby.jp/