心不全やがんなどの研究プロジェクトがスタート
京都大学iPS細胞研究所(以下「CiRA」(サイラ))と武田薬品工業株式会社(以下「武田薬品」)は、iPS細胞技術の臨床応用に向けた共同研究の開始を2015年12月15日に発表した。
T-CiRA
iPS細胞技術は創薬研究、細胞治療、薬物安全性評価などに応用可能であるが、膨大な時間と労力を要する。
Takeda-CiRA Joint Program for iPS Cell Applications(T-CiRA)とは、がん、心不全、糖尿病、神経変性疾患、難治性筋疾患など6つの疾患領域でiPS細胞技術の臨床応用を目指して研究を行っていくために開始された共同研究である。
現状と期待
現在、武田薬品の湘南研究所を拠点として6つのプロジェクトが同時に進められており、CiRA、武田薬品から合計60名がそれぞれの研究に従事。今後、追加プロジェクトの開始により、合計100名以上の研究者が10件以上のプロジェクトに携わる予定だ。
今回の共同研究開始によって、膨大な時間と労力を要するiPS細胞技術の研究と臨床応用が大きく進展すると期待されている。

武田薬品工業株式会社 ニュースリリース
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