初めてかつ唯一の経口プロテアソーム阻害薬
武田薬品工業株式会社は、12月14日、多発性骨髄腫治療剤「NINLARO」カプセルを米国で発売したと発表した。
同剤は、臨床で安全性および有効性プロファイルが示された初めてかつ唯一の経口プロテアソーム阻害薬。「レナリドミド」および「デキサメタゾン」との併用で使用される。
4ヶ月早く販売許可を取得
「NINLARO」は、前治療歴のある多発性骨髄腫に対する、初めてかつ唯一の経口プロテアソーム阻害薬。4週間の治療サイクルのうち、3週間において週1回経口投与される。
同剤について武田薬品は、米国食品医薬品局(FDA)から優先審査の審査終了目標日より4ヶ月早く販売許可を取得。またFDAからは2014年、希少疾患である再発・難治性のALアミロイドーシスについて、Breakthrough Therapyの指定を受けている。
今後も革新的な新薬を開発
「NINLARO」について武田薬品は現在、5つの国際共同臨床第3相試験を実施中。再発・難治性の多発性骨髄腫、初発の多発性骨髄腫、再発・難治性のALアミロイドーシスを対象とする試験が、世界中で医師主導により行われている。
同社は今後も、革新的な新薬を開発し、世界中の多発性骨髄腫患者や医療関係者に届ける取り組みをさらに強化していくとしている。

多発性骨髄腫治療剤「NINLARO」の米国における発売について - 武田薬品工業株式会社
http://www.takeda.co.jp/news/2015/