抗ヒトTNFαモノクローナル抗体製剤
田辺三菱製薬株式会社(以下、田辺三菱製薬)は、2015年12月21日、抗ヒトTNFαモノクローナル抗体製剤「レミケード点滴静注用100」(一般名:インフリキシマブ)について、川崎病の急性期に対する効能・効果追加の承認を取得した。
レミケードは国内において、今回承認された川崎病に対する適応を含め、クローン病、関節リウマチ等、13の適応症を有し、今までに国内で9万人以上の患者への使用経験と有効性・安全性の証明が蓄積された生物学的製剤である。
承認取得までの道のり
川崎病は4歳以下の乳幼児が罹患する、原因不明の血管炎症候群であり、発熱などの急性期症状が起きる。その急性期症状によって、冠動脈病変が発生し、後遺症になる場合もある。
発熱などの急性期症状を早期に鎮静化することが後遺症を防ぐ最も重要な治療法だが、実際には既存治療では効果不十分で追加治療が必要な患者が存在し、新たな治療薬の開発が望まれていた。
田辺三菱製薬は既存治療に効果不十分な急性期の川崎病患者を対象とした国内臨床試験を実施し、その結果レミケードの有効性並びに安全性が認められ、厚生労働省による優先審査を経て、早期に今回の承認を取得した。
(画像はプレスリリースより)

田辺三菱製薬株式会社 プレスリリース
http://www.mt-pharma.co.jp/release/