5年生存率データを発表
武田薬品工業株式会社は、12月7日、「アドセトリス」について、再発・難治性ホジキンリンパ腫患者における長期的な寛解を示す5年生存率データを、第57回米国血液学会年次総会にて発表した。
同剤の臨床試験において同社は、自家造血幹細胞移植後の再発・難治性のホジキンリンパ腫患者に対して同剤を単独投与。治療後のフォローアップデータも発表している。
様々ながんにおける有用性も検討
「アドセトリス」は、古典的ホジキンリンパ腫に発現するCD30抗原を標的とした、抗体薬物複合体。再発・難治性のホジキンリンパ腫および全身性身分化大細胞リンパ腫の治療剤として、世界55ヶ国以上で承認を取得。また、様々ながんにおける有用性も検討されている。
第57回米国血液学会年次総会では、同剤の臨床試験プログラムに含まれる6つの試験から得られたデータが発表された。単独投与の臨床第2相試験において、患者の推定5年生存率は41%であり、全生存期間の中央値は40.5ヶ月、無増悪生存期間の中央値は9.3ヶ月。同剤の安全性プロファイルは、添付文書に記載されている内容と同様であることを確認している。
無増悪生存期間を顕著な改善
同学会での発表では、自家造血幹細胞移植後の再発リスクの高いホジキンリンパ腫患者に対して地固め療法として「アドセトリス」を投与した臨床第3相試験のデータも発表された。3年間のフォローアップ期間の後も、同剤投与患者は無増悪生存期間の顕著な改善が引き続き示されたとしている。

アドセトリスの再発・難治性ホジキンリンパ腫患者における5年生存率データの発表について - 武田薬品工業株式会社
http://www.takeda.co.jp/news/2015