日本では小野薬品工業がライセンス契約を締結
小野薬品工業は、スイスに本社を構えるヘルシン社がAnamorelinについて欧州医薬品庁(以下、EMA)が11月30日に非小細胞肺がん患者における食欲不振、悪液質または恣意的ではない体重減少を適応とする販売承認申請を受理したと発表した。
小野薬品工業は、ヘルシン社と2006年10月に同剤について、日本・台湾・台湾において開発・商業化するライセンス契約を締結しており、現在非小細胞肺がんに伴うがん悪液質を対象とした国内第2相臨床試験を実施中だ。
Anamorelin
Anamorelinは、非小細胞肺がん患者における食欲不振、悪液質または恣意的ではない体重減少を適用として開発を行っている新規の経口グレリン受容体作動薬。「空腹ホルモン」としても知られている。
主に胃から分泌される内在性ペプチドであるグレリンに選択的に作動し、グレリンが受容体に結合すると、体重や除脂肪体重、食欲や代謝を調節する複数の経路を刺激する作用がある。
ヘルシン社はAnamorelinは高いアンメットニーズがあるがん支持療法の領域で開発を行っている医薬品のひとつであり、今回のEMAに対する申請は食欲不振や悪液質を患う非小細胞肺がん患者のQOL向上につながる治療提供への前進であると位置づけている。

小野薬品工業 ニュースリリース
http://www.ono.co.jp/jpnw/PDF/n15_1201.pdf